えっ、また?フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア/ヴォクシーに約2万台の大量リコール!PDA機能の影響でブレーキ過熱→火災に至る恐れ…更にスズキ・エブリイにもリコール

2022-07-06

トヨタ/レクサスの新機能ともいえるPDAに思わぬ不具合?

2022年1月に発売されたばかりのフルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)の2車種・計18,784台の大量リコール。

不具合内容としては、運転支援装置のプロアクティブドライビングアシスト(PDA)において、制御プログラムが不適切なため、PDAによる減速制御中にブレーキペダルを操作すると、制御終了後もブレーキが作動したままとなる場合があるとのこと。

そのため加速不良が発生し、そのままの状態で使用を続けるとブレーキ過熱により発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

ところでプロアクティブドライビングアシスト(PDA)って何?

この機能は、「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、危険に近づきすぎないよう運転操作をサポートし、ドライバーの安心につなげるというもので、普段の公道においても「カーブに差し掛かる手前」や「前方車両との車間距離が短くなる」ことで、自動でブレーキングサポートしてくれる便利機能の一つ。

【PDA 歩行者に対する操舵・減速支援 機能紹介】

もちろん、自動でブレーキするだけでなくリヤブレーキランプも点灯する仕組みになっているので、後続車にもしっかりと情報を与えるのもありがたいのですが、まさかこういった不具合に発展するとは…


対象モデルをチェックしていこう!

なお、気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は起きていないものの、既に8件もの不具合が発生していて、市場からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象者台数]

[ノア/ヴォクシー]
・6AA-ZWR90W/Z W R 9 0 – 0 0 0 1 0 0 1 ~Z W R 9 0 – 0 0 1 3 5 8 7/令和 3 年 12 月 1 日~令和 4 年 5 月 25 日/12,560台

・6AA-ZWR90W/Z W R 9 0 – 8 0 0 0 0 0 0 ~Z W R 9 0 – 8 0 0 3 0 3 7/令和 3 年 12 月 1 日~令和 4 年 5 月 24 日/3,030台

・6AA-ZWR92W/Z W R 9 2 – 0 0 0 1 0 0 1 ~Z W R 9 2 – 0 0 0 1 0 7 4/令和 3 年 12 月 1 日~令和 4 年 5 月 19 日/74台

・6AA-ZWR95W/Z W R 9 5 – 0 0 0 1 0 0 1 ~Z W R 9 5 – 0 0 0 4 1 2 8/令和 3 年 12 月 1 日~令和 4 年 5 月 25 日/3,120台

改善措置としては、全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正し、またブレーキ関連部品を点検し、過熱による異常が認められた場合は交換するリコール作業を実施するとのことです。

事故が起きる前に気付けたのは良かったところ

ちなみに、新型ノア/ヴォクシーを対象とした不具合は今回が2回目で、前回は新世代ディスプレイオーディオに関する改善対策でしたが、やはり新機能・装備の不具合は、最初はどうしても起きてしまうものの、命に関わる不具合ともなるとイメージや捉え方も大きく変化してくるので、今回のリコールも事故に発展する前に早く気付けて良かったのではないかと思います。

2ページ目:2022年4月に一部改良されたばかりのスズキ新型エブリイに早くもリコール?